健康と美。女性にとって永遠のテーマであるこのふたつは、いつの時代も注目される話題として存在し続けてきました。
特に近代化進んだ昨今では、インターネットやメディアの充実等の影響もあり、美や健康またダイエットに関する様々な情報があふれるようになっています。
ただ情報が多い分、何が正しくて何が間違っているのか?、見極めるのはなかなか簡単ではなくなってきましたよね。
ダイエットの場合は特にその見極めが難しいと言えるでしょう。
りんごダイエット、納豆ダイエット、豆腐ダイエット、酵素ダイエットなどなど…。どんどん新しいダイエット方法が出てきますから、時には混乱することだってあるかもしれません。
ですが世界に目を向ければ、まだまだ私たちの知らないダイエット事情がそこには広がっています。
もちろん中には参考にできるものもあるかもしれません。
そこで今回は、世界のダイエット事情やその方法、またどのような効果が出ているか、などを深く解明していきたいと思います。
世界のダイエット方法を知れば自分に合ったものに出会えるかも!
日本でダイエットと言えば特に女性的なイメージが強く、痩せてきれいになる為、という印象を持つ人は多いでしょう。
しかし、世界のダイエット事情を見てみると、まず根本的な目的が違うことに気づきます。
例えばアメリカの場合、国民の6割以上が肥満だといわれており、その為病気予防や健康維持としてダイエットがおこなわれていたりするんですね。
ちなみに日本は「肥満が少ない国ランキング」で4位という統計もありますから、感覚的にアメリカのダイエット事情には違和感を覚えるかもしれません。
肥満が少ない日本だからこそ、「美」のためにダイエットするというイメージもきっと根強いのでしょう。
例えばひとつのダイエット方法を日本人とアメリカ人が同じ期間、同じ流れでやったとします。
しかし、その効果が最終的に大きく異なってくるケースは少なくありません。
何故でしょうか?
それは、「体のつくり」が異なるからです。
昔から穀物を多く摂取してきた日本人と、逆に主食を肉類に頼ってきたアメリカ人ではそもそも体の機能が違うんですね。
一例ではありますが、日本人とアメリカ人とでは約15%~30%も腸の長さが違うそうです。
もちろんこれは偶然などではなく、日本人の場合、穀物の吸収スピードが遅いため、腸の長さを長くして栄養をより吸収できる体質に変化させていったと言われています。
ですから世界のダイエット方法を見て、そこで効果が出ているから自分にも同じ効果が出るとは限りません。
ダイエット方法は個人差がある。それ以前に、他の国の人と日本人では体のつくりが異なる為、個人差のギャップも大きくなる可能性を頭に入れておきましょう。
日本の場合は特に、食品、健康食品、医薬品など物の品質が世界の中でもとりわけ高いと言われています。
私達が安心して物を食べたり飲んだりできるのも、こういった基準が高いからというのが一つの要因ですが、その常識が世界のどの国でも通用するとは限りません。
また、技術発達の度合いにも大きな差が開く場合もありますので、世界のダイエット方法全てを鵜呑みにするのはやめましょう。
例えば台湾では「羊の腸ダイエット」と言われるものがあるそうです。
これは、ダイエット効果があるであろうと思われるツボに、羊の腸から出来た糸を注射針で入れ込む、というユニークなダイエット方法。
ちなみに羊の腸はおよそ2週間で体内に溶ける性質を持つため利用されているそうですが、このダイエット方法はそもそも国から認可が下りていないようです。
もちろん台湾に行って直接施術を受けられる可能性はありますが、認可が下りていない以上それ相応のリスクも考慮しておきべきでしょう。
現地では3か月で10キロ以上痩せたという話もあるそうですが…体に何かを入れ込む、というのは人によって抵抗があるかもしれませんよね。
このように世界のダイエット方法の中には、効果が望めるだけでなくリスクが存在するものもあることを念頭に置いておきましょう。
国別に見る世界のダイエット方法とその効果
アメリカの場合、そもそも肥満の割合が非常に高いことはすでに説明しましたが、その肥満の要因として筆頭に挙がるのは食事です。
肥満は摂取する食品の影響を強く受けるのは誰でも知っていることですので、当然肥満を引き起こす食事の内容を見直せばダイエットにも効果が望めるでしょう。
ちなみにアメリカにおいて最近特に人気の食事療法は「いっぱい食べても太らない方法」だそうです。
一見すると夢のようなダイエット法ですよね。笑
ですがもちろん何でも食べて良い訳ではなく、まず食品を「カロリー値ごとに分類する」ところがポイントです。
このように4つにカロリー値を分類するのですが、低カロリーな食品は、高カロリーの食品と比べて熱量が低いため、多量に食べても太りにくいのだそう。
厳しい食事制限を始めたけど続かない…。そんな人には無理せず長く続けられるダイエット方法として参考になるかもしれませんね。
ダイエット食品やダイエットサプリは日本でも取り入れている人はいるでしょう。
ですがまだ日本ではそういったものを補助的な役割として取り入れている印象も強いように思えます。
食事制限や運動、といった直接的なダイエット方法を取り入れる人は日本で未だに主流ですからね。
しかし、カナダではダイエット食品やダイエットサプリが相当日常的なものとして存在しているそうです。
ドリンクタイプやバータイプのものなど種類も豊富で、そうしたダイエットサプリを毎日取り入れながらバランスの良い栄養食を目指している訳ですね。
また、カナダでは非常にシンプルなダイエット方法が昔から定着しているそうです。
方法はいたって簡単。
食前に低カロリーのスープ・もしくはサラダを食べること、だけです。
これにより、ダイエットの大敵である「食べ過ぎ」を防止することができる為、軽い運動などと合わせることで効果がより一層期待できるようになるのでしょう。
ダイエットをする時の大きな壁として「面倒」「手間がかかる」といった点を挙げる人は多くいらっしゃることでしょう。
しかし、世界のダイエット方法を見回してみると、そういった壁を一切感じなくなるほどシンプルなダイエット法が存在しました。
その名も「食前ウォーターダイエット」です。
難しい説明は必要ありません。
「食事の前にコップ2杯の水を飲む」、それだけです。
これはバージニア工科大学の研究チームが詳しく調べた上で効果があると提唱しているもので、ダイエット以外にも様々な美容健康効果があるのだそう。
例えば水分を多く取ることで汗をかきやすくなるため、デトックス効果に期待できる。
水を飲むことで体内の血行が良くなり、細胞まで行きわたるスピードが改善される。それにより代謝が上がる為、カロリー消費量も増える、などなど…美容や健康面にもメリットがあるようですね。
ちなみに肝心のダイエット効果については、食前にコップ2杯の水を飲んでいた人は、飲んでいなかった人と比べて、平均1.8kg多く減量していたことが判明したそうです。
そもそも食前に水を飲むことで空腹感が抑制されますので、ある程度の効果は確かに期待できそうですよね。
※一度に水をたくさん飲み過ぎると健康を損ねる可能性があります。あくまで自分の身体と相談しながら徐々に始めていきましょう。
さて、世界のダイエット方法とその特徴、また効果の内容にまで今回は触れてきました。
内容はもちろんそれぞれですが、日頃の自分の生活習慣や食事の傾向などをベースに、それに見合ったダイエット方法を確立している印象を強く受けたのではないでしょうか。
ダイエットに今取り組んでいる方も、これからダイエットを始めようとする方も。自分にベストなダイエットを見つけるために、世界のダイエット方法は一度参考にしてみるのもアリだと思いますよ!